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舞台美術

はじめて、舞台美術を担当させてもらいました。

 

 

2014年3月16日(日曜日)

エディット・ピアフ物語


大阪市天満橋 エルシアター(エル・おおさか/大阪府立労働センター内)
出演:浄瑠璃人形遣い:勘緑 木偶舎
講談師:旭堂南陽
演奏者:ZaZa avec Cafe Manouche
   ZaZa(ボーカル)
   川瀬眞司(マカフェリギター/バンジョー)
   山本佳史(マカフェリギター)
   中村尚美(コントラバス)
   with かとうかなこ(ボタンアコーディオン)

 

 

舞台は、講談師と人形浄瑠璃とシャンソンのコラボレーションということで、

下手には講談師上手にはジャズミュージシャンが座っているのですが、
そのバックパネルに絵を描いてみないかと、先輩から話をいただいて
今回、描かせてもらうことになりました。

ジャズミュージシャンのバックはヨーロッパな感じ、講談師のバックは和のイメージでということで、
ヨーロッパといえばエッフェル塔とか街灯かな??
と思い、じゃあ路上でミュージシャン達が演奏してるようなイメージで背景を描こうと思って描きました。

 

講談師の方は、和のイメージということで、季節的にも梅の花がいいかなぁと話し合いのもと、

母の実家がある長浜へ行って、盆梅展の梅を参考にしたり、

亡くなったおじいちゃんが趣味で描く水墨画の資料で残していた、ふすまの絵なんかを参考に梅を描きました。
工房で描いてるとき、おじいちゃんが絵を描いてたときのこと思い出したりして
なんか、一緒に描いてるような感覚になって、あれはじいちゃん降りてきたなって思う瞬間がありました。

 

舞台セットの絵なので、バンドさんや講談師の立ち位置を考えながら、背景をどの辺りに持ってくるかとか、
みためインパクトのある絵にしないといけないなぁとか、
もらった図面と寸法みてイメージして絵を描くってほんと難しかったです。

梅の木には雀もとまっているのですが、白黒で絵を表現しないといけなかったので、

描いてたらハトみたいで、どうやったら雀に見えるかとかめちゃ考えました。

 

はじめての経験でいろいろ苦労したので
当日、舞台にパネルが立ったとき、ものすごく感動。

 

自分の絵の前で舞台がどんどん進んでいって、

しかも本番は照明スタッフで主役のピンスポットを担当させてもらったので、

まあある意味では、私が主役な気分でした(笑)

そんな中で、お客さんが笑ったり泣いたり反応を現場で体感して、
めっちゃ、気持ち良い気分でした!!

打ち上げでも、みんなに良くやったって拍手までいただいて、出演者がたにも喜んでいただきました☆

舞台は、1からみんなで創り上げていくもので、今回の舞台は特にコラボレーションの舞台だったので、

全員がどのようにしてこの舞台を良いものにしていくか、何度もミーティングもあり、

それぞれのセッションの舞台にかける情熱が火花みたいにバチバチ飛び散っていたのですが、

本番はこれが素晴らしい輝きになって引き込まれっぱなしの舞台でした。

コラボって音楽でいうセッションだなぁ。
無いところからまた生まれる発見や不安定さが逆に凄く面白かった!

 

最初は、趣味ではじめた絵だったのですが、絵を見て下さった仲間や先輩方から
今度は、あんな展覧会だしたらどう?とか、CDのジャケットの話をいただいたりとか、

今回舞台セットの絵まで話をいただいたり、
沢山の出会いの中で新しいことにチャレンジさせてもらえる機会を絵でもらうことが増えてきて、

今ものすごく毎日充実しています。

ほんとに、私は周りの人に恵まれているなぁ☆
今回関わった全ての方々に感謝です。
ありがとうございました。

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